2019年4月に生まれ変わった関電システムズは、関西電力の電気料金計算業務を行う会社として1967年に誕生し、電力会社のITシステムを構築・運用してきた歴史があります。その間、電気事業は阪神・淡路大震災などの試練をくぐりつつも、電力供給という大使命を担い続けてきました。そして、2016年に「電力の小売全面自由化」が実施され、一方で地球環境をめぐる課題が深刻化するなど、事業環境は大きく変化し続けています。こうした環境変化の中競争力の源泉として最も注目されるのが、進展著しいデジタル技術の活用による業務変革や新規事業の創出です。関西電力を一番よく知るSIerである当社は、これを強力に支援していくべき立場にあります。このため、会社の再編、分社化を行い、関西電力のITに特化したSIer・関電システムズとして、新たなスタートを切りました。
関電システムズは、これまで以上に関西電力の各事業部門に入り込んでパートナーシップを強化しなければなりません。そして、ITのスペシャリスト集団として、自ら提案を行うとともに、外部からの様々な提案を評価し、メーカーやパートナー企業と力を合わせて経営方針に合致した整合性のあるDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進をサポートしていくことが求められます。
関西電力のIT活用は順調に歩み続けています。エネルギーは、国民生活や経済活動の根幹であり、その需給に関する膨大なリアルデータの活用などで世界に先駆けることは、今後の日本の立ち位置を左右する重大事でもあります。関電システムズは、関西電力とともに日本の将来を作っていく役割を担っている会社と考えています。
このことをしっかり自覚して、守りを固めつつ同時に果敢な攻めによって成果を勝ち取ることのできる企業へと、変貌を遂げて参ります。
代表取締役社長下村 匡